こんにちは、Chiritsumoです
2019年から好況型リストラが一気に増加してきました
そしてキリンビール・キリンHDに続き今回はサッポロHDがリストラを発表しました
業界大手がリストラすると、他のメーカーもここぞとばかりに続くのでしょうか
今回は、そんな話です
サッポロホールディングス リストラ発表内容について
サッポロホールディングス(以下サッポロHD)が発表した人員削減内容を確認します
- 目的:グループ経営計画2024達成に向けて人員配置最適化のため(成長分野へのシフト・グローバル展開加速)
- 退職日:2020年11月20日(一次)、2021年05月20日(二次)
- 募集期間:2020年4月1日〜6月10日(一次)、2020年10月1日〜12月10日(二次)
- 募集人数:設定しない
- 対象者:勤続 10 年以上かつ満 45 歳以上の社員(対象者約900名)
- 通常の退職金に加えセカンドキャリア支援金を支給
- 会社を通じた再就職支援サービスの提供
募集の理由としては、2019年から流行りの”将来に向けての構造改革”というやつですね
そして対象年齢もトレンドの”45歳以上”となっています
特徴は”2回募集することを初めから宣言”している所かと思います
この発表から感じること
募集期間を2回に設定する意図
“募集人数を定めていない”となっていますが、恐らく会社の目標値はあると思います
それも、かなりの人数リストラしようという決意があると考えています
2回募集を発表することで、
・不安を煽り決断を急かす(1回目の方が割増金高いかも?2回目で肩叩かれる?)
・2回目の募集で確実に目標値に持っていく施策を展開する(面談や追い出し部屋?)
・時間を与える(自分で考える猶予/家族と話す猶予/転職する準備期間確保)
アーリーリタイア出来そうであれば、自分だったら1回目で募集するかな。
好況型リストラはドミノ倒しで業界に波及する?
不況のためのリストラではなく、好況時に将来を見据えた要員整理型リストラですが、
2019年からのトレンドは2020年も変わらないようですね
これは、経団連およびトヨタ社長が”終身雇用は維持できない”とコメントしたあたりから、
「気にせずリストラしていいんじゃねぇ?」みたいな雰囲気が経営陣に流れ出したのでしょうか
そして同業大手のキリンビールに続いてサッポロビールも実施したという点も注目です
事業環境は同業であればほぼ同じと考えられますが、各社事業の内部状況は異なっていると思いますし事業多角化もそれぞれ進めてきているはずです
そんな中、同じようなタイミングで好況型リストラを実施するというのは、
単純に
「同業者がリストラを実施したから、他社もリストラしやすくなった」
ということでしょう
つまり、ある業界の大手が好況型リストラを実施したら、ドミノ倒し的に同業他社にも好況型リストラが広がって行く可能性があると言えます
今後注目すべきは、日本の景気にとって一番影響が大きい自動車業界でしょう
2019年には日産がリストラを実施しましたが、これはまだ不況型リストラです
自動車業界かつ日本企業のTOPであるトヨタ自動車が好況型リストラを実施したら、
他の自動車メーカーや部品サプライヤーにも一気にリストラが波及する可能性があります
トヨタ社長の最近時の発言や春闘での対応を見ると、
数年以内にトヨタがリストラに踏み切る可能性はかなり高いと感じています
そうなると、好況型リストラを震源とした大不況がやってくるかもしれませんね
まとめ
ドミノ倒しのように好況型リストラが波及するのは、少し心配です
その波が自分の予想よりも早く来ている感じがしています
今後の動向を注視して行きます
また、この”好況型リストラ”という武器がどのように春闘へ影響を与えるのか?
今後見守っていきたいと思います
そして自分は、”斬られる前に斬る”を合言葉にアーリーリタイアを目指して行きます
それでは、また。
Chiritsumo