こんにちは、Chiritsumoです
2019年〜2020年にかけて好況型リストラが非常に増えてきました
また、1社が好況型リストラを行うと同業他社もそれに追従するという動きも見受けられます
コカコーラボトラーズやキリンビール、サッポロビールといったような飲料業界や
中外製薬、協和発酵キリン、鳥居薬品といった医療品メーカーが代表的な例です
そしてトヨタ自動車社長も「終身雇用の限界」に言及するようになってきました
自動車業界についても、トヨタ自動車を起点とした好況型リストラが進む可能性も否定できません
自動車業界は自動車メーカーを中心に多くのサプライヤーとも密接に関係していますので、自動車メーカーが好況型リストラを実施すると自動車メーカーだけでなくサプライヤーにもリストラのドミノ倒しが物凄い勢いで波及すると思われます
いくら好況時とはいえ、経済に与える影響度は計り知れません。
好況型リストラをきっかけに経済が傾き、大不況につながる可能性を秘めていると考えています
今回は、そんな話です
好況型リストラと業界への影響
好況型リストラとは、不況で会社が苦しくなった時に行うリストラではなく、好況時に将来を見据えた要員整理という名目のリストラです。
これは、2019年から増加しており2020年もそのトレンドは変わっていません
経団連およびトヨタ社長が”終身雇用は維持できない”とコメントしたあたりから、
「気にせずリストラしていいんじゃねぇ?」
みたいな雰囲気が経営陣に生まれたと思っています
そして、飲料業界ではコカコーラボトラーズを皮切りにキリンビール、サッポロビールが立て続けに好況型リストラを実施、医療品業界では中外製薬、協和発酵キリン、鳥居薬品がリストラを実施しています
事業環境は同業であればほぼ同じと考えられますが、各社事業の内部状況は異なっていると思いますし事業多角化もそれぞれ進めてきているはずです
そんな中、同じようなタイミングで好況型リストラを実施するというのは、
単純に
「同業者がリストラを実施したから、他社もリストラしやすくなった」
ということでしょう
つまり、ある業界の大手が好況型リストラを実施したら、ドミノ倒し的に同業他社にも好況型リストラが広がって行く可能性があると言えます
そして日本の産業の中で、一番大きなドミノ倒しの危険性があるのが「自動車業界」です
自動車業界とリストラの動き
自動車業界は自動車メーカーを中心に、その部品を製造しているサプライヤーも多数存在していて、非常に大きな業界です
ある資料では、自動車メーカーの3倍以上の人数が関連部品製造に従事しています
これに加えて素材メーカーや販売店まで含めると物凄い人数が関係している業界です
人数だけでなく企業数も非常に多いので、この業界にリストラが波及した時の社会への心理的影響は計り知れません
トヨタ自動車を震源とした好況型リストラ大不況の可能性
2019年には日産がリストラを実施しましたが、これはまだ不況型リストラです
自動車業界かつ日本企業のTOPであるトヨタ自動車が好況型リストラを実施したら、
他の自動車メーカーや部品サプライヤーにも一気にリストラが波及する可能性があります
トヨタ社長の最近時の発言や春闘での対応を見ると、
数年以内にトヨタがリストラに踏み切る可能性はかなり高いと感じています
そうなると、他の自動車メーカーやサプライヤーにもドミノ倒し的に好況型リストラが波及、
失業率も上昇し連日のリストラ報道から一気に経済のマインドが冷え込み、
好況型リストラを震源とした大不況がやってくるかもしれませんね
この可能性は高いと思っています
海外自動車メーカーの動向
海外では、既にリストラの波が起き始めています
ダイムラー
電気自動車や自動運転技術の開発資金捻出のため1万人超削減
ドイツアウディ
構造改革のため9500人削減した上で、EV・IT化対応のため2000人の仕事を創出
ドイツBMW
コスト削減の一環で6000人削減
今までリストラに関しては海外と日本は考え方が違うと思っていましたが、徐々に海外式のリストラが増えてきそうですね
まとめ
ドミノ倒しのように好況型リストラが波及するのは、少し心配です
その波が自分の予想よりも早く来ている感じがしています
今後の動向を注視して行きます
そして自分は、”斬られる前に斬る”を合言葉にアーリーリタイアを目指していきます
それでは、また。
Chiritsumo