こんにちは、Chiritsumoです
今アメリカを中心に若い世代がアーリーリタイアをするムーブメント
「FIRE ムーブメント」が注目を集めています
その特徴や、日本でじわじわと広がって来ているセミリタイア・アーリーリタイアとどのような違いがあるのかをチェックしていきます
今回は、そんな話です
FIRE ムーブメントとは
FIREムーブメントとは
ミニマムな生活コストと投資を組み合わせて若い頃から経済的独立状態を達成し、早期リタイアを目指す・あるいは実践するムーブメント
のこと。様々なネット情報をまとめるとそんな感じです
FIREは通常「クビ」という意味で使われますが、こちらのムーブメントでは、
Financial Independence , Retirement Early 「経済的に自立して早期退職」
という意味の造語となっています。クビとかけたジョークですね。
なかなかオシャレです
FIREムーブメントの歴史
FIREムーブメントの発祥はアメリカと言われています
歴史についてWiki先生からピックアップします
FIREムーブメントの背後にある主要なアイデアは、 Vicki RobinとJoe Dominguezによって書かれた1992年のベストセラーの本Your Money or Your Life、およびJacob Lund Fiskerによる2010年のEarly Retirement Extremeに由来する。これらの作品は、経済的独立を達成するための、投資からの収入とシンプルな生活を組み合わせることの基本的枠組みを提供した。 特に、後者の作品では、貯蓄率と退職時期の関係に言及している。これにより、想定されるレベルの収入と支出を考慮して、彼らの退職時期を手軽に予測することを可能にした。
2011年に開始されたブログ「Mr. Money Mustache」は、 節約を通して早期退職を達成するという考えに関心を寄せ、FIREムーブメントの拡散に大きな影響を与えました。他のブログやポッドキャストでも、FIREの概念はオンラインで激しく議論され、洗練され推進され続けている。 2018年に、FIREムーブメントは伝統的な主要メディアによって大きな報道されました。同年後半にThe Harris Pollが行った調査によると、45歳以上の裕福なアメリカ人の26%がFIREムーブメントの概念を認識しており、11%が名前を聞いたことがあるとしている。
こちらに書いてあるベストセラー本はまだ読んでいませんが、いつか読んでみたいと思っています
FIREムーブメントの特徴
様々なネットの情報から、FIREムーブメントの特徴と思われるポイントをピックアップします
- ミレニアム世代と言われる30代の若い世代
- 独身に限らず、夫婦・子供のいる家族で実践
- 収入は比較的高い一般人(年収1000万以上?)
- 質素な生活(大量消費社会に疑問を持っている)
- 投資を取り入れた資産構築・リタイア計画
- 4%ルールと呼ばれる考え方をベースとしたリタイア計画
大体こんなところでしょうか。
ちなみに4%ルールと言うのは、株式50%債券50%に投資したとして、投資にまわした元金の4%を毎年切り崩していっても、高い確率で資産が底を尽きることは無い(ほぼ元金をキープできる)というもののようです
逆に、4%切り崩したお金で生活費を賄おうとすると、年間生活費の25年分の投資金額があれば可能と言えます
そのためリタイア資金としては、「25年分の生活費」を目標としている方が多いようです
※「4%ルール」で検索すると、いろいろなサイトが解説していますので調べてみてください
日本のセミリタイア・アーリーリタイアとの違い
日本のセミリタイア・アーリーリタイアについては、以前ブログを調べて記事にしました
この調査の中で、私が感じた日本のセミリタイア・アーリーリタイアの特徴は以下です
- アーリーリタイアを実現しているのは、大体40歳以上(6000万〜)
- セミリタイアを実現している方は、30代〜も結構いる(3000万〜4000万)
- セミリタイアを目指している&実現している方が多い印象
- 独身が多い
- 収入は比較的年収の低い方も実現している
- 質素な生活(多いのは年間生活費100万〜150万、中には100万以下の猛者もいる!)
- 投資については積極的な方もいれば、投資に嫌悪感を持って完全安全資産の方もいる
- リタイア計画は決まったルールは無いが、みんな「逃げ切り計算機」が大好き
こんな所でしょうか。FIREムーブメントと比較をしてみます
日本はセミリタイアが多い
推測ですが、比較的収入が少ない方もリタイアを目指しているからでしょうか?
日本のリタイアムーブメントの裾野の広さを感じます
日本では、アメリカンドリームのような夢を持ちづらいので、今の収入の範囲内で実現可能な、建設的なリタイアを考える人が多い可能性もあります
日本の方が、より多様性のあるリタイアと言えます
日本は独身が多い
独身の方が必要な資金が少ないから実現しやすいという所もあると思いますが、それは海外も同じ。
自分が実現したいリタイア生活の姿として、
「独身で自由気ままに生きたい」という考えと「家族を持って幸せに生きたい」
という考え方の違いだと思います。これは国の文化や社会環境が違うからでしょう
アメリカはまだ人口増加していますしね
※もちろん、結婚したいけど出来ないから諦めるという人もいると思いますが・・・。
質素な生活
これはFIREムーブメントも日本のリタイアも考え方は同じだと思います
消費社会に惑わされず、自分の足るを知ってミニマム且つ満足する生活を送るという考えです
ただ、この考えは節約・倹約がある程度認知されている日本に対し、大量消費傾向の強いアメリカなどでは、かなりハードルの高い考え方だと思います
それ故に、海外ではこのFIREムーブメントのインパクトが強い可能性があります
日本は投資に頼らないリタイア計画が多い?
これは、リタイアの手段の違いになりますが、FIREムーブメントが4%ルールをベースとしたリタイア計画が主であるのに対し、日本では安全資産をベースとしたリタイアの方もいます
これは、株式環境や経済環境の違いによるものだと考えています
- アメリカ等では、もともと投資に対してオープンで慣れている
- 日本と比べてインフレ圧力も高いので、必然的に投資を組み込まざるを得ない
- アメリカ株は右肩上がりで金利も高いのに対し、日本はデフレ・低金利・株上がらない
環境が違えば手段も変わると言えます。
日本には多様なリタイアの形があり、より多様な手段が模索されているのでしょう
日米リタイアムーブメントに思う事
日本はセミリタイアが多いとか独身が多いとか4%ルールと違うとか、色々違いはありますが
本質的には、FIREムーブメントも日本のセミリタイア・アーリーリタイアも同じだと思います
消費社会に惑わされる事なく、自分自身の足るを知り、綿密に計画を立てて自由を手にいれる
やり方やリタイア実現後の形は違えど、想いは一緒。という感じでしょうか
最近の生活環境はインターネットの普及によりかなり充実してきています
- 無料ゲームやネットサーフィン・youtube等お金を掛けずに楽しめる事が増えた
- 欲しい情報が無料で手に入る
- 全国何処でも安い商品を入手しやすくなった(ネット通販)
- 投資や副業の敷居が下がった。多様化した
「自分自身で満足できる生活とは何か」を知ることが出来れば、少しの考え方の切り替えで
誰でも「リタイアという自由」を手にいれるチャンスが広がっていると思っています
まとめ
海外のFIREムーブメントと日本のリタイアを比較してみました
日本は非常に多様性のあるリタイア文化が広がっていると思います
日本はセミリタイア強国として、リタイア界の先端を行っているのかも知れませんね
ただ、リタイアに国境は無い。本質的には想いは一緒!ということが分かりました
自分も自分なりのリタイアの形を模索して、日々精進していきます
それでは、また。
Chiritsumo