こんにちは、Chiritsumoです
景気が悪くなってきたり、不祥事などで会社が傾いてきたときに良くニュースになるのが、早期退職割り増し金です
これは、退職金を割り増しする代わりに自主退職を募り人員を削減する仕組みです
ニュースでは、早期割り増し○千万などといった、不景気な筈なのにある意味景気のいい数字が踊っていることがあります
予期せぬ退職は困りますが、うまく利用すればアーリーリタイア 者にとっては追い風となる魅力的な仕組みではないでしょうか
今回は、そんな話です
早期退職 割増金とは
早期退職割増金とは、リストラが難しい日本において退職金を割り増しする代わりに自主退職を募り人員を削減する仕組みです
簡単に言えば、
「お金をいっぱい払うので、Win-Winの形で辞めてください」
ということです
結局はリストラなので、人員削減したい年齢層毎に割り増し金額や募集人数が異っていることがほとんどのようです
では、一体いくらくらいもらえるのか?相場について見ていきます
もらえる金額=その時点での退職金+早期割り増し金(給与の12ヶ月〜36ヶ月)
ターゲットは50歳前後の比較的年齢層高めがターゲット
最近早期退職割り増し金を募った相場を見て見ましょう
S社:26ヶ月 T社:30ヶ月〜40ヶ月
かなりな割り増し金が出ていますね
仮に月収45万で早期退職割り増しが24ヶ月とすると1080万円です
これに通常退職金が加わるので、支払い総額は大企業で2000万〜3000万になるでしょう
金額で見たらすごい金額ですよね
これだけお金があればすぐにでもアーリーリタイア 出来そうな気がしてきます
自分の場合は、退職金は既にアーリーリタイア 資金計画に組み込まれているので、割り増し分約1000万円がメリットと言えます
早期退職割増金制度で気をつけること
退職金部分もしっかり計算する
割増し金の部分ばかりに注目が行ってしまいますが、退職金部分もしっかり計算しましょう
早い年齢で辞めることになるため、退職金自体が満額もらえる訳ではありません
何歳の時にいくら退職金をもらえるのか?
会社の退職金制度についてあらかじめ確認しておく必要があると思います
一方で早期退職割り増し金制度でメリットとなるのは、
退職金計算基準が自己都合ではなく、会社都合となる
場合がほとんどだと思いますので、アーリーリタイア を考えている人にとっては退職金が想定よりも増える場合があるかもしれません
定年退職に比べて厚生年金が減る
早期退職後、就職せずにそのままリタイアするとした場合、
厚生年金の支払いが早く止まることになる
ので年金受給金額が減ります
退職金と同様に年金受給額についてもあらかじめ確認しておくといいでしょう
ボーナスの扱い
通常、ボーナスが支給されるため、12カ月分給与+ボーナス支給額が年収となります
ですので、
早期退職割り増し金が給与24カ月分といってもボーナスが支給されている人にとっては実際には2年分より少ない
ので注意が必要です
募集回数が増える毎に割り増し金額は減る
早期退職は何回かに分けて募集をする場合があります
その時、段々と割り増し金は減額の方向になることが多いようです
ある企業の例では、第1回目:30ヶ月、第2回目:26ヶ月となっています
早期退職割り増し金に応募するときは、早い回から腹をくくって応募するのが良さそうです
そのためには、
アーリーリタイア に必要な目標資金や生活体質を明確にしておくことが重要と思います
アーリーリタイア はイージーモードになるか?
早期退職割増金制度を活用して、想定よりも早く退職するメリットデメリットを整理すると
【メリット】 ・会社都合退職による退職金UP(場合による) ・割り増し金(1000万前後)※年収2年弱
【デメリット】 ・若くして退職するため退職金部分が少ない(場合による) ・厚生年金受給額が減る
このようになります。主な優位点としては年収2年弱の資産UPになるということでしょう
つまり、
2年後まで働けばアーリーリタイア できる状態の人でないとリタイアは難しい
のではないでしょうか?
これは、ほぼ目標達成が見えている状態です
ほぼアーリーリタイア 目標資産/生活体質を実現できていて、そろそろ退職しようかなと考えている人が、この早期退職割り増し金制度を活用すると、資産にかなり余裕ができていいリタイア生活を送ることができそうですが、普段あまりアーリーリタイア を考えていなかったり準備していない人が飛びついてしまうと、失敗しそうな気がします
アーリーリタイア の目標資産金額が設定できているか?
年金受給額が減額されても問題なく生活できる準備ができているか?
これらを普段から考え、
準備した上で冷静に判断できる人が、この制度のメリットを享受できると思います
大金の提示に舞い上がって誤った選択をしないよう注意しましょう
まとめ
早期退職割増金制度を活用してハッピーなアーリーリタイア を実現するには、
アーリーリタイア を実現するための目標資金が明確になっていること
早期退職割り増し金で目標資金が達成できる見通しがあること
アーリーリタイア 後の生活費体質が既に実現できていること
それが大事。
一発逆転を狙わず、冷静な判断ができるようコツコツと準備を進めていきましょう
それでは、また。
Chiritsumo