こんにちは、Chiritsumoです
2019年から早期退職希望者募集が増えてきています
それも不況でリストラするわけで無く、大企業発の好況型リストラが急増しています
終身雇用崩壊加速の動きですかね・・・
2020年に入ってもその動きは衰えることを知らず、むしろ加速している感があります
発表されたリストラ案件をチェックしながら早期退職割増金の動向を確認していきます
今回は、そんな話です
募集した企業
早期退職割増金とは、退職金を割り増しする代わりに自主退職を募り人員を削減する仕組みです
ざっくり言うとボーナスの出るリストラですね。表向きは本人が募集に応募するという形です
2019年年末〜2020年に入って早期退職を募集した主な企業を見てみます
ノーリツ 業種:住宅設備機器 募集人数:600人(応募789名※内再雇用者163名) 対象年齢:45歳以上 正規従業員および契約社員 関連費用:80億(1,014万/人) 退職日:2020年03月20日
LIXIL 業種:住宅設備機器 募集人数:特に定めず 対象年齢:50歳以上かつ勤続10年以上の正社員 関連費用:未定 退職日:2020年06月25日
本制度を当面5年間続ける予定のようです
早期退職制度の定着化を図ってきていますね
サッポロホールディングス 業種:飲料 募集人数:定めず 対象年齢:サッポロビールに在籍する勤続10年以上かつ45歳以上の社員(対象者:約900名) 関連費用:未定 退職日:2020年11月20日、2021年05月20日
オンワードホールディングス 業種:アパレル 募集人数:350人(応募413名) 対象年齢:40歳以上かつ勤続3年以上の一般社員(販売職は除く) 関連費用:39億(944万/人) 退職日:2020年02月29日
オンキョー 業種:音響機器 募集人数:100人(応募98名) 対象年齢:40歳以上60歳未満の正社員かつ拠点集約に伴う転勤対象者 関連費用:4600万円(47万/人) 退職日:2020年03月31日
東芝機械 業種:機械 募集人数:200〜300人 対象年齢:子会社含む社員全員 関連費用:未定 退職日:2020年04月01日〜2020年09月30日
FDK(富士通子会社) 業種:電池電子部品 募集人数:250人(応募183名) 対象年齢:45歳以上 正規従業員 関連費用:8億6800万円(474万/人) 退職日:2020年01月31日
NISSHA 業種:印刷 募集人数:250人 対象年齢:45歳以上 正規従業員 関連費用:予定20億(800万/人) 退職日:2020年06月30日
ラオックス/シャディ 業種:免税店 募集人数:140人/20名 対象年齢:40歳以上かつ勤続2年以上の正社員および契約社員(ラオックス) 対象年齢:50歳以上かつ勤続10年以上の正社員および契約社員(シャディ) 関連費用:未定 退職日:2020年03月31日
今回のリストラの理由としては、
「新型コロナウイルスに伴い訪日観光客激減による事業環境悪化」
となっています。どこまでが本音かどうかわかりませんが、
コロナウイルスが実体経済に大きな影響を及ぼし始めたと捉えることもできるかと思います
ファミリーマート 業種:コンビニ 募集人数:800人(応募1025名)(正社員924名・非正規社員101名) 対象年齢:40歳以上の社員 関連費用:150億(1,463万/人) 退職日:2020年03月31日
今回のリストラによる人件費削減効果は約80億円と発表されています
このデータから推測すると、平均年収は780万円で割増金は約2年分ということでしょうか
結構年収が高いという印象です。最大で2000万円の割増金を受け取る人もいるようです
この募集には応募が殺到して、募集期間が短縮されています
さらに応募したものの、日常オペレーションに支障をきたす社員は適用外としたとのこと。
最低ですね。なんの覚悟もなく、会社の都合だけしか考えていませんね
しかも社長の年頭講話では
「会社があなたに何をしてくれるのかではなく、あなたが会社に何をできるか考えてほしい」
という発言も出たようです
これでは、完全に社員と会社側の信頼関係は崩壊します
こんな会社には残りたくないなぁ。ファミリーマートを使うのもやめようかな・・・。
まとめ
2020年に入っても好況型リストラの勢いはまだ継続中のようです
経団連会長の終身雇用はもう守れない発言と合わせて考えると、
もう終身雇用崩壊が始まっているのかもしれません
だとすると儲かっているときに、しっかり従業員に還元してもらいたいですね!
早期退職割増金のデフレが起こらないよう、労働者側も主張していかないとですね
それでは、また。
Chiritsumo
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