サラリーマン管理職を目指すべきか。管理職のメリットデメリットを考える

管理職 ブログ

こんにちは、Chiritsumoです

最近管理職になりたがらないサラリーマンが増えているようですね

アラフォーとなると、どちらに進むべきか悩む人も多いと思います

自分で選べる立場ではないですが、自分もそんな一人です

管理職になるメリット・デメリットは何なのか?

今回は、そんな話です

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管理職のメリット

メリット(金銭面)

資産運用,株式運用,アーリーリタイア

給料が高い

ヒラ管理職と組合員トップレベルは年収で50万〜100万くらい違うでしょうか

ただし、時給換算すると必ずしも良いとは言えない場合も・・・。

また、手取りベースで言うと額面通りには収入が増えない、

さらに、いろいろな付き合いで支出も多くなることを考えると、

ヒラ管理職のままではあまり大きなメリットにはならないかも知れません

退職金も上がる

通常の給料やボーナスだけでなく、忘れがちですが退職金も上がるはずです

これも含めると、生涯収入は組合員と大きな差が生まれます

給料上限に夢が持てる

管理職にならない限り、組合員では最高年収がすぐに見えてしまいます

管理職になると社長まで行ける可能性があり、年収の天井が大きく広がっていきます

メリット(精神面)

多くの人を使ってより大きい仕事ができる

一人ではやれることに限界がありますが、多くの部下やチームメンバーを巻き込みながら大きな仕事が出来るのは、管理職のメリットです

「仕事を通じて人生で何かを成し得たい!」あるいは「周りから認められたい!」と考える人にとっては重要な項目だと思います。

大きな権限を持てる

人の異動や要員の調整、高額な手配承認、日々の指示判断に対して大きな権限を持つ事が出来ます

誰かにお伺いをたてずに、自分で決めることができるというのはストレスが少ないものです

承認欲求を満たしやすい

管理職になると社内での見られ方も変わりますが、それと同時に社外での見られ方も変わります

家族や親・旧友からも、ある程度の成功者と認識されるのではないでしょうか

奥様の奥様会/地域会での地位も、きっと上がります

気にしない人にはどうでもいいことでも、承認欲求を満たしたい人にとっては重要といえます

成長できる

昇進すればするほど、会社経営というものに触れる機会も多くなります

技術畑でやってきたとしても、人・物・金をどのようにマネージメントしていくかという経営視点を身に付ける事が出来ると思います

これは、会社内部だけでなく将来起業しようと考えている人にとっては、かけがいのない経験になると思います

他では知り得ない情報を入手できる

管理職が知ることのできる情報の多くは、会社の機密事項です

その中には、組合員には共有できない情報も含まれます

今の会社の状況や今後の展開なども先にわかるので、自分に有利になるように先手を打ったりリスクに備えて先に行動する事が出来ます

例えば

会社が潰れそう・・・転職活動、副業、貯金

部署が解散してリストラになりそう・・・他の業容での貢献を増やして所属をシフトしていく

などなど。

組合員の立場では結論をPRされて、自分の行方は有無を言わさず決められてしまいます

そういう意味では、リスク回避行動を先に取る事が出来ます

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管理職のデメリット

デメリット(金銭面)

飲み会が多い。断れない

部署の飲み会や誰か異動する人の激励会、他社との付き合いや出張者へのおもてなし・・・

いろいろな理由で飲み会は湧いてきます

組合員であれば声がかかる機会も減り、行きたくなければ「ちょっと用事が」とか「遠慮しておきます」とか言えば、大体回避できますし周りもそんなもんだと捉えてくれますが、

管理職が断ると、お前にそんな権利は無い!くらいの扱いをされてしまいます

お酒が好きな人からすればまあいいのでしょうが、嫌いな人からすれば最悪の状況です

そして毎回2次会をいかに断るかで悩むはめになります

最低でも月2〜3回あるとすると、年間で30回前後

1回5000円の出費とすると、年間15万円の支出増加となります(2次会に行く人はこの2倍〜3倍)

金銭面でのデメリットに分類していますが、これは時間面でのデメリットでもあります

また、ちょいちょい挨拶を求められるので、そういう事が嫌いな人にとっては、精神的なデメリットとなると思います

不景気や不祥事の時にボーナスをカットされやすい

「役職ボーナス30%カット」という記事をよく目にします

これは、社内に対しては次は組合員も下げるぞ!という脅しにもなりますし

株主に対しても、我々は責任感を持ってやっていきます!というポーズにもなります

部長や役員クラスであれば、数10%カットされてもまだ組合員よりも給料は多いと思いますが、ヒラ管理職がカットされると組合員TOPよりも低い給料になる可能性が高いです

組合員であれば、組合をあげて会社側に妥当性説明を要求できますが、

管理職の場合は、お上が決めたことには1mmも逆らえません。

納得いかなくても要求をのむしか無いのです

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デメリット(精神面)

残業がエンドレス

明日の朝イチまでに検討して資料を送れ!

週明けに報告しろ!

そんな指示を受けても、出来ませんと言えないのがヒラ管理職。

頼みの綱の組合員も帰宅済みでは、仕事を振れません

以前は家でやってもらう事が出来ましたが、最近時の働き方改革でそんな依頼も出来ません

週明けに検討結果を求められると、土日でやるしかありません。

これも組合員にお願いするのは難しい状況です

そんな事が続くと、残業や休出はエンドレスになります

徐々に変わっていくと思いますが、

制限なく働ける管理職が働き方改革のしわ寄せを背負うことになるでしょう

また、スケジューラには部下からの報告や相談を詰め込まれます

そうすると、出社時間や帰宅時間をコントロールする事が難しくなります

これも知らず知らずのうちに残業時間が長くなってしまう原因です

部下から「管理職として」厳しい目で見られる

管理職なんだから、なんとかしろよ!

うちのマネージメントはポンコツだ!

など、組合員からは影で言われ放題です

まあ、本当に何もしない人も多いですが、管理職になったからといってスーパーマンに変身できるわけではないので、周囲からの期待に応える事が出来ない場面も多々あると思います

そんな事情は考慮されず厳しい目で見られ続けると、

やる気を無くして開き直る」か「心を病んで会社に来れなくなる」かのどちらかが多いと思います

これを乗り越えた人が、部長やその上に行けるのでしょう

でも、その中には口だけでかわしたり、ただ気にしないというスキルを身につけただけで上がってしまう人もいるので、そうなると部門全体は悲惨なことになってしまいます

自分の場合は、「心を病んで会社にこれなくなる」が一番可能性が高い気がします

上位からパワハラまがいの要求がくる

最近時、パワハラは訴えられるリスクが高いので、非常に気を遣う項目となっています

特に管理職と組合員の間には、その意識が高くなっていると感じています

一方で管理職同士の間では、依然としてパワハラまがいのことは横行している可能性があります

組合員に言えなくなった分、ヒラ管理職へガンガン要求がくると考えられます

昇進する人は、ドSが多いですから余計ですね・・・

異動が多い

会社や部署によると思いますが、異動が多いと思います

昇進していく人たちは2年〜3年で栄転していく

扱いに困る人たちも数年で仕事場を転々としていく

可もなく不可もなく、もしくはヤバすぎて外に出せない人は永久に現所属に居続けて、下からも上からも罵声を浴びせられる・・・。これも地獄ですね

どれがいいかはよくわかりませんが、何れにしても異動が多くなる可能性は高まると思います

そして管理職の場合、異動は基本的に断れません

マイホームなどを買った人は売るハメになるかもしれないので、今の地に根付いて生きていこうと考えている人はリスクと捉えるべきでしょう

自分の場合は人見知りなので、新しい職場に飛び込むことが非常にストレスです

責任をとってクビのリスク

昨今ガバナンス強化が求められていますが、ガバナンス違反が発生した場合、その所属長に責任を求められます

自分自身が悪いことをしていなくても、部下が悪いことをした場合その管理責任を問われます

そうそうクビになるような事件は発生しないと思いますが、そんな状況で責任を取れと言われても、本心では納得できないまま職場を去ることになるのでしょう

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デメリット(時間面)

Summary

有休が少ない・取りづらい

年5日は義務化されたので全く取れない訳では無いですが、組合員よりは恐らく少ないでしょう

通常年20日と考えれば、組合員との差は15日もあります

管理職になってから25年働くとするとTotal375日の有休減が発生します

労働日数としては、約1.5年分多く働くことになります

積み重なると結構な量ですね

また、自分の都合に合わせて取りづらいのもデメリットだと考えます

連続有休が取れない

通常の単発有休以外に、会社によっては3連休とか5連休を取る権利があると思います

特に5連休を取ると前後に土日が挟まるので、トータル9連休にする事が出来ます

9連休となれば、GWやお盆休み・年末年始の大型連休並みの休みとなります

しかし、有休を取ること自体がハードルが高いので、管理職ではまず取れないと言っていいでしょう

この権利を放棄するのは、結構な痛手です

自分だったら10月あたりに取得して、紅葉のアルプスを縦走登山したいです

会社のイベントに強制参加

土日を使った会社イベントというものがよくあります

家族持ちにとっては、家族サービスとして使えるイベントと考えている人もいるようですが、

プライベートと仕事をキッチリ分けたい独身の身からすると、面倒なイベントで極力参加したくありません

しかしここでも管理職は参加Mustとなります

さらに当日はいろいろな役割を言い渡され、組合員とその家族をおもてなしする必要があります

休みの日や業務時間外でも電話に出なければならない

これは緊急案件の場合もあるので、面倒くさいから出ないという訳にはいかないです

プライベートと仕事の切り分けが難しくなり、結構な精神的負担になるかと思います

携帯も、仕事用とプライベート用を常に2台持ちとか、面倒です

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まとめ

管理職のデメリットの中には、周りの目や言葉を気にしなければ、デメリットにさせないことも出来るかも知れませんが(有休や大型連休を取る!残業はしない!など)、自分は気にする方なので回避は難しいと思っています

【管理職になると】
収入は増え、社会人として成長できるが、
プライベートの時間が減り、精神的に厳しい環境にさらされる
→メリットはあるが、精神的に潰れるリスクが高い。また、会社一本の生活スタイル
【組合員のままだと】
収入は今がピークで、社会人としても成長は難しいが
プライベートを確保する事ができ、精神的にも負担増えない(年下上司に我慢ができれば)
→概ね現状維持で給料が下がるだけだが、働き方改革の恩恵でプライベート時間を確保できる

これをアーリーリタイア観点で考えると

リタイア資金的には管理職になる方が当然メリットが多いが、今でさえサラリーマンから解放されたいと願っているのに対し、さらに社畜道に磨きをかける必要があります

そして、管理職になるとリタイア後に向けた仕込みをする事が恐らく難しくなることから、仕事一筋から準備の時間無く一気にアーリーリタイア生活へ移行するハードランディングタイプのリタイアになりそうです

一方で、組合員の場合はプライベートな時間を使ってリタイア後に必要なスキルを磨く事ができればソフトランディングタイプのリタイアが可能になると考えられます

私は約10年後にアーリーリタイアを考えていますが、

管理職になることによるリタイア資金UP効果は、収支ベースで考えると10年で大体2年前後のリタイア前倒し効果が期待できますが、残りの8年を厳しい環境の中耐えられるかがキーポイントだと思います

一方で、組合員のリスクは10年経つ前に部署解散等によるリストラに巻き込まれないかどうかです

リタイア間近だったら、早期退職割増金でハッピーリタイアできますが、2〜3年後にリストラになったら路頭に迷ってしまいますね。

その時はアーリーリタイアからセミリタイアに切り替えて生きていくようでしょうか

偉そうに選べる立場では無いですが、自分の場合は精神的余裕の確保とアーリーリタイアソフトランディングに向けて”組合員”の道を選択するのが良さそうです

それでは、また。

Chiritsumo

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