こんにちは、Chiritsumoです
以前 このブログでも取り上げたトヨタ社員パワハラ自殺に関して
社長である豊田章男氏が直接謝罪し、遺族と和解が成立したというニュースが流れました
和解に際しては、再発防止の徹底と解決金支払いが提示されたようです
今回のニュースを受けて、改めてトヨタ社員 パワハラ自殺について思う事を綴ります
今回はそんな話です
トヨタ社員が受けたパワハラ内容の振り返り
2017年10月に当時28歳だったトヨタ社員が適応障害の末 自殺に至りました
新入社員研修を受けた後、本配属となった職場でパワハラ を受け、
休職の後、再びパワハラ被害にあって自殺に追い込まれた痛ましい事件です
具体的には
日常的に「ばか」「あほ」などと叱責(しっせき)され、「死んだ方がいい」などの暴言も受けていた
「こんな説明ができないなら死んだ方がいい」などと言われた
個室に呼び出されて「録音してないだろうな。携帯電話を出せ」などと詰め寄られた
地方の大学を卒業して東大大学院に進んだことを「学歴ロンダリングだ」と侮辱された
復職後、(元の上司が)廊下でぶつかるようなしぐさをしてくる
というようなパワハラ を日常的に受けていたようです
当時のニュース記事や私の投稿記事についてはリンクを参照ください
今回のトヨタの対応について私が思う事
因果関係を認め直接謝罪したという点は、前進出来て良かったのかなと思います
このような状況の場合、「因果関係が明確にあるとは言えない」とか言いながら、うやむやにしようとする事案が多いし、発生した部署の所属長レベルで対応を終わらせようとする会社も見受けられますからね
トヨタという大企業が社長自ら謝罪したというのは、多少まともな感覚があるという事でしょうか
ただし重要な事は、被害者の死が無駄にならないよう再発防止をしっかりできるかどうかです
再発防止策が効果的に機能するか疑問
今回 再発防止策を実施するとなっているようですが、その中身を確認してみます
・人事評価制度を改定
ー部下/上司 十数人が幹部社員を評価するシステムの導入
ー過去のパワハラ行為を含む人事評価情報について、異動時の引き継ぎ体制を強化
・就業規則を改定:パワハラ禁止と懲罰規定を明記
・匿名で相談出来る窓口の設置(家族からの相談窓口も有り)
・若手社員へのアンケート(入社3年目まで毎月実施)
色々なニュース記事から抜粋するとこのような内容のようです
詳細までは出ていないので分かりませんが、パッと見た所 フツーという印象です
本当にこれで歯止めが掛けられるのか?
「匿名で相談出来る窓口」なんて、トヨタがまだ設置していなかったとは驚きです
上司/部下からの評価システムも目新しい物では有りません
そもそも、誰に評価させるかという人選に変な意思が入ってしまったら機能しないと思います
パワハラ禁止の就業規則も、当たり前だよなぁと思いましたが、自分の会社が本当に規則化されているか不安になってきました。あとで調べてみよう。。。
否定的な事ばかり言ってしまいましたが、「異動時の情報引き継ぎ」や「家族の相談窓口」は良いと思います
まあ、自分のような独身には家族相談窓口は効果ないですけど。。。
根深い体質を改善できるかどうかが肝
このようなパワハラやイジメといったような物は根深く、企業の文化や職場の雰囲気と密接に結びついていて、変えていくにはかなり覚悟が必要だと思います
例えば三菱電機ではパワハラや過労死が立て続けに発生していて、世間に明るみになったにも関わらず、いまだにその連鎖を断ち切れていないのが実情と思われます。なかなか変われないんですね
なのでトヨタも相当な覚悟と一体感を持って改革しないと、すぐに体質は変わらない気がします
また、今回は新入社員が被害者だったので、一時的に新入社員に対する対応は変化があると思いますが、次はパワハラ対象が30代や40代に変わったり、組合員はパワハラから守られても新任管理職は上位管理職からパワハラまがいの事や無理な要求をされて追い詰められるといった事案も発生する可能性があると思います
はたまた、トヨタ内ではパワハラは収まったとしても、厳しい目標達成のために関連会社に対する無理な要求やパワハラまがいの発言が増えるかもしれません
結局 根本的に変わらないとターゲットが変化したり、やり方がバレないように陰湿になったりするだけの可能性が高いので、ぜひトヨタは強い意思を持って体質改善に取り組んでもらいたいです
ただ、今のトヨタの競争力の源泉がパワハラまがいの無理な仕事のやり方だとしたら、解決には相当時間がかかりそうですね
まとめ
トヨタ社員パワハラ自殺の和解ニュースについて、自分の思う所を綴りました
ニュース記事には出てきませんでしたが、加害者がどのような処遇になったのかも気になりますね
きちんと痛い思いをして欲しいです
パワハラはひどい行為だと思いますが、一方で「自分の身は自分で守らなければ」とも思います
たとえ、その手段が「逃げ」だとしても死んでは元も子もないですからね
あんな下衆に殺されるくらいならプライドを捨てて逃げましょう
自分はうまく精神バランスをコントロールしつつ、いつでも辞めれるように
アーリーリタイアを目指していきます
それでは、また。
Chiritsumo
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