こんにちは、Chiritsumoです
先日、中西経団連会長が
「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っているんです」
と発言した事について、色々と話題になっています
この終身雇用の今後とアーリーリタイアへの影響について考えてみたいと思います
今回は、そんな話です
終身雇用のメリット・デメリット
色々と話題になっている終身雇用守れない発言ですが、参考記事を貼っておきます
まずは、終身雇用のメリット・デメリットを一度整理してみます
メリット
終身雇用のメリットについて考えてみます
【会社側】
- 安心して働くことができるため、会社に対する忠誠心の高い社員を確保しやすい
- 長期間にわたる人材育成計画/要員配置計画を立てやすい
- 会社独特の文化を根付かせやすい。維持しやすい(いい意味で)
- 社内における配置転換(勤務地の変更を伴う異動)をしやすい
といったところでしょうか
ただ、最近では「会社への忠誠心」なんて言葉はブラック企業や社畜の代名詞となっており、悪いイメージすらありますね
今までは忠誠心の高い社員が時間外も無償で働く社畜として頑張ってくれていましたが、働き方改革により、企業はこのメリットを失ったとも考えられるので、「終身雇用はもういいか」なんて考え出した経営者もいるのかも知れません
【労働者側】
- 安心して働くことができ、人生設計をイメージしやすい(子供、家、老後など)
- 時間をかけて環境に溶け込んでいくことができる
- 手厚い教育を受けやすい(会社にもよりますが)
- 長期間一緒に仕事をするため、社内での人脈づくりや友人関係を構築しやすい
などでしょうか。やはりメインは「安心感」かなと思います
デメリット
終身雇用のデメリットを考えてみます
【会社側】
- 使えない社員を雇用し続けなければならない
- 優秀な人材が転職していき、使えない人材だけが溜まっていく悪循環になりがち
- 会社が方向転換した時に、会社にとって必要のないスキルを持った人材を飼い殺す事になる
- 人材の流動性が無いため、優秀な人材を外部から調達しづらい
- 仕事に合わせて専門性の高い人材を(短期で)確保しづらい
人材の流動性がない事で、グローバルでの競争力が低下するということでしょうか
【労働者側】
- 活躍している人に対する報酬が少なく、優秀で結果を出している人が損をする
- 例えスキルがあっても、会社方針が変わると使えない社員化になってしまう
- 会社にとって都合の良い人材に育てあげられるため、他の会社で通用するスキルを身につけられない場合がある
一番怖いのは会社に依存しすぎて人生設計を自分で考えなくなってしまうことでしょうか
自分は途中で気づいてアーリーリタイアを目指し始めました。
自分はこう思う
終身雇用制度は賛成?反対?
終身雇用制度に対して、賛成か?反対か?と聞かれたら、自分はどちらかというと賛成派です
理由としては、
- いつクビを切られるか分からない状態で日々を過ごすことが、すごいストレスになりそう
- 人見知りで社交的ではないため、職場に馴染むのにも時間がかかるし転職して新しい職場を転々として活躍し続ける自信が全く無い
です。終身雇用制度のメリットを感じているということです
完全にお荷物社員的な発言になっていますが、一応文句を言いつつも仕事は頑張っていますよ
まあ、完全に個人的な理由で、社会全体としてどうなのかとか考えた上での意見ではないです
そして、今正社員として働けているから言える事だとは思っています
でも、同じように思っている人は結構多いのではないでしょうか。
ポイっと放り出されて、残念ながら他の会社で通用する気がしません
今の会社の仕事の流れや文化には適応できているものの、違う会社では全く意味のないスキルを身につけちゃっています
終身雇用の会社では、ほとんどそんな社員ばかりを生み出してしまっていると思います
なので、終身雇用を終了して、ハイ雇用流動して!と開始しても、
マニアックすぎて汎用的には全く使えない人員が転職市場に溢れ出るという構図が目に浮かびます
どこでも通じるようなスキルを磨いてこなかったのは自業自得だとは思いますが、週末は趣味の時間にしたいし、日々疲れ切っているのでプライベートな時間で仕事のためにスキルを磨くモチベーションを維持するというのは、自分には無理でした
なので、終身雇用制度賛成派です
今後はどうなっていくのか
終身雇用制度賛成と言いましたが、これは自分の置かれた立場を考えたら・・・ということです
自分を守るための考えとしては・・・ということになります
世の中の流れとしては、終身雇用制度は縮小していく方向だと思います
この流れは止まらないでしょう。もちろん敢えて終身雇用を残す企業もあると思いますが。
難しいのは、終身雇用制崩壊から次の社会へ移行するまでの過渡期の対応だと思います
先ほどの記事にもありましたが、「大学側と経団連で議論した」となっています
つまり、企業経営者レベルと大学指導者(+新しい新卒候補の学生)との間では、方向性が握られたと言えますが、今現場で働いている労働者は置いてけぼりの議論になっている可能性があります
経営者は、今の社員はどうやって切っていくかの対象としか見ていないのではないでしょうか。
一番危ないのは今30代後半〜50代前半だと思っています
今回の経団連会長の発言を受けて制度変更を水面下で検討をし始め、恐らく5年〜10年くらいで実際終身雇用終了後の新しい制度がリリースされ出すと考えられます
そうすると、企業としては使えなくなった40代後半から50代後半をリストラしたくなりますよね
となると、やはり今30代後半〜50代前半にロックオンです
これは就職氷河期世代=人生再設計第一世代に該当します
政府は今、非正規雇用やニートになっている就職氷河期世代を正社員にしようと対策を打とうとしていますが、恐らくその対策は効果が出ず、そして就職氷河期世代の中では成功していたハズの正社員が次々とリストラされて、結果ニートが溢れ出すということになりかねないと思っています
サラリーマン社畜として頑張ってきたリストラ組は、完全にニートスキル無しですからね
超不景気そして治安悪化しないか心配です。
個人的には過渡期の対応として、早期退職割増金としてたっぷり退職金を積み増しして欲しいですね
そうすれば私のアーリーリタイアも近づきます
対応は?
企業側としては、終身雇用制度見直しのタイミングでいつものことながら会社側に有利なシステムの導入を検討すると思いますが、ただ都合よくクビを切るためのシステムを作るのではなく、現在のシステムからソフトランディングできるよう考えてもらいたいものです
それは、終身雇用制度を長年維持してきた責任を果たすということでもあると思います
それを我々労働者はきちんとチェックし、時には声を大にして意見を主張しなければなりません
また、我々労働者は当然ですが会社に寄りかかってばかりではなく、自分の未来は自分で切り開らいて行くという覚悟をそろそろ決めなければいけないですね
それにしても、退職金制度も縮小傾向にあり、厳しさが増すばかりですね
では、終身雇用制度が縮小になっていくとした時に、我々は具体的にどのような準備ができるのか?
- 今の職場で必要な人材となるよう頑張る
- 他の会社に行っても通用するよう、今の専門性を磨く
- 今の専門性では厳しそうなので、複数の副業に手を広げておく
- リストラされた場合にも生活が破綻しないよう、数年生活できるだけの貯金をしておく
- ガッツリ生活費を貯金して、セミリタイアorアーリーリタイアを目指す
こんなところでしょうか。自分の場合は下半分です
そして、私はアーリーリタイアを目指していきます!
まとめ
終身雇用制度は縮小していくと考えられます
そうなってくると、今30代後半〜50代前半がリストラ対象としてロックオンされると思います
就職氷河期世代もとい人生再設計第一世代ど真ん中のアラフォーである自分としては、
終身雇用崩壊の過渡期の中で、早期割増退職金制度によるリストラが横行することを期待して、
そのウェーブに乗ってアーリーリタイアを決め込みたいと思います
今セミリタイア・アーリーリタイアの準備をしている人にとっては、実は追い風なのかも。
それでは、また。
Chiritsumo
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